今日は「年齢」についてのお話です。気分で文体変えました。

更新された乃木坂の堀ちゃんのブログを読んでいたら、誕生日を迎えたという報告があった。

何の意味か理解していなかったけれど、タイトルをもう一度確認すると「23」だった。

堀ちゃんは高校生のときに乃木坂に加入して、そしていきなりセンターを任され…それから何年も経ってはいるけど23歳ってイメージは全然なかった。

でもそう言えば、乃木中で成人組のお食事会+カラオケが放送されてから随分と経っているような気がするし、そのくらいの年齢になっていてもおかしくないんだなということに気が付かされる。

23歳になりました〜
もう、23歳︖まだ、23歳︖
うーん、
⾃分ではもう23なんだ︕︕という感じです
でも中⾝は17歳くらいで⽌まってる気がします…笑

乃木坂46公式ブログ 堀未央奈 23より

この感覚はとてもよくわかる。

そして20歳前後の年齢の話を見聞きすると必ず思い出すことがある。

思うんだけど人って18と19の間を行ったり来たりするべきなのよ

それは村上春樹のベストセラー小説『ノルウェイの森』の一幕だ。

厳密に言えば村上春樹の書いた小説ではなく、トラン・アン・ユンがメガホンをとった映画版のほうだ。

その中に忘れらない台詞がある。

それが今回のブログのタイトルにも流用した「思うんだけど人って18と19の間を行ったり来たりするべきなのよ」だ。菊地凛子演じる直子がこのセリフを言ったときの衝撃は忘れることができない。

23年後の映画化

『ノルウェイの森』の映画版はすべてのファンに歓迎されたわけではなかった。87年に原作が出てから、映画が製作されるまで23年もの時間がかかった。

それはもちろん村上春樹が映画化にGOサインを出さなかったからだが、ともかくその23年の間に、ファンひとりひとりの「ノルウェイの森のイメージ」が出来上がってしまっていたのである。

松山ケンイチ、菊地凛子、水原希子という主要キャストは見事に仕事を果たしたと僕は思っているが、その僕でも作品やキャストに漂ういかにも平成的な趣は感じられた。

学生運動の描写こそあれ、これは平成の物語だとうっすら感じてしまう。

そんなことを予感しながら映画を観ていたとき、唐突に直子の口から「思うんだけど人って18と19の間を行ったり来たりするべきなのよ」というセリフが出たのだ。これがとにかく衝撃的だった。

実はこのセリフは原作小説にはない。その直前までは原作通りの会話が進んでいく。ファンは映画を観ながら、うっすらと先の展開を思い描いている。そんなときに、突然この強烈なメッセージ性を持つセリフが追加されたのだ。

もうこれにガツンとやられてしまった。

小説を読んだとき、僕はまさに18歳か19歳くらいで、公開直後ではないが映画を観たときには20歳を超えていた。そのベストともいえるタイミングが重なったことも大きく影響していると思う。

そんな絶妙のタイミングとセリフのもつメッセージ性が重なったとき、「思うんだけど人って18と19の間を行ったり来たりするべきなのよ」というのは直子の言葉ではなく、僕の言葉になっていた。

おわり

今日のブログは堀ちゃんのブログを見てその言葉を思い出したから書いただけです。

特にオチも良いまとめもありません。

でも映画を観てから何年経ってもこのセリフを忘れることができないんです。小説家の中上健次は「読み終わったときに読者の中に一文でも残っていればいいんだ(勝ちなんだ!だったかも)」ということを言っていました。これは本当にその通りだと思います。

ファンの中では賛否両論が飛び交った映画化でしたが、僕は本当に素晴らしい作品だと思っています。美しい映像やカットのなかに、村上春樹特有の寂寥感や喪失感が含まれています。

おすすめの映画です。

おわり。