ブロガー界隈から距離を置こうかと思っています。星の王子さまの「おとなの⼈というのは,数字が好き。」を思い出して

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サイトの運用を始めて10か月ほど、ブログを本格的に再開して4か月ほどになります。

4か月前にはブログと合わせてTwitterの運用も始めました。その際、「せっかくブログを再開するのだから、ブロガーさんとの交流も深めていこう」と何人かのブロガーさんをフォロー。そんなに積極的に絡める性格じゃないので、そんなに交流したわけではありませんが、「なるほど」と思ったり、「ブログおもしろいな」と思ったりしてきました。

ですが…実はブロガー界隈から距離を置こうかと思っています。

というのも、「性格的に合わないのかな」と思うことが増えてきたからです。

ブロガー界隈は性格的に合わない

消える初心者ブロガー

「4か月前には何人かのブロガーさんをフォロー」と書きましたが、そのほとんどが消えました。同時期にブログを開設し、さらにTwitter運用を始めた方が何人もいたんですが、数日後には更新が途絶えがちになり、一ヶ月もすると半分くらいに。

その後4か月が経ったわけですが、TwitterのTLでは全然見かけなくなってしまいました。気になってブログを見に行ってみると最終更新は1か月前くらい。かなり気合の入った記事が並んでいましたが、燃え尽きてしまったのか。

ブロガーの9割は1年で消える」と言われていますが、本当だなと思いました。

収益化が大変だと感じたのか、思ったよりPVが伸びなかったのか、更新を苦に感じたのか、みんないなくなってしまいました。

個人的には「一緒に頑張っていきましょう!」くらいの感覚だったので、更新が止まってしまったのは残念でした。

ブロガー界隈は数字がお好き

TLがすっからかんなのも寂しいなと思って、その後には有名ブロガーをフォローしてみました。

よくTwitterで「ブログ初心者は○○さんをフォローすべき!」と5人くらい名前が挙がっている人たちですね。

それで一ヶ月くらいフォローしていたんですが、「合わないな」と思って結局フォローを外してしまいました。

というのも「ブロガー界隈は圧倒的に数字が大好き」ですよね。

ブロガー界隈より、実力主義、実績主義のフリーランス界隈がそうなのかもしれません。

「PVは○○、今月の収益は○○、Twitterのフォロワーは○○人、noteの部数は○○部です!」というように数字をアピールするツイートが定期的に流れてきます。

そして、判を押したように「詳細はnoteにまとめています!」と、有料noteに誘導と…

別に有料noteを売りたければ売ればいいと思っていますし(僕も小説を有料で公開できないかなと企んでいますしね)、購入したければお金を払ってみるのもいいと思います。ただ、定型化したような誘導スタイルと、書籍とは比較にならない高価格に辟易としてしまったというのが正直なところ。

本好きは本について語りたい

僕は本が好きな人ですし、自分でいうのもなんですが多くの余暇を本を読むことに使ってきました。

ブロガー界隈で数字を追いかけるよりも、本について発信していく方が性に合っているんじゃないかなと思います。

「数字」について考えを巡らせるときに思い出すのは、『星の王子さま』の一説です。僕は『グレート・ギャツビー』『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『百年の孤独』など、海外文学から影響を受けて来ましたが、その中でも「おそらく一生忘れないだろうな」と思わせる文章です。

おとなの⼈というのは,数字が好き。新しい友だちの話をすると,彼らは肝⼼なことを絶対に訊かない。こんなふうには絶対に⾔わない。「その⼈はどんな声。好きな遊びは何。蝶々のコレクションをしているの」。彼らはきまってこう訊く。「その⼈は何歳なの。兄弟は何⼈いるの。体重は何キロ。お⽗さんの収⼊はいくら」。そこではじめて,彼を⾒知っていると思う。

『星の王⼦さま』アントワーヌ・ド=サンテグジュペリ ⼩島敏明訳、第三書房

『星の王子さま』を大人になって再読したときに、ハッとさせられた文章です。子どものときの僕には何も響かない箇所でしたが、大人になってから読み返したとき、どれだけの衝撃があったか。

そのとき僕はまさに「この小説家は何歳でデビューして、何年目に芥川賞を受賞して、その作品は何部売れて…」と数字コレクターになっていました。

僕の好きな小説にフアン・ルルフォの『ペドロ・パラモ』という小説がありますが、その小説が最初の何年かで3,000部しか売れなかったことを知り、「当時のメキシコと今の日本じゃ出版状況も異なるだろうけど、これはたぶん少ないよな」などと考えていました。

しかし、前に東浩紀さんがつぶやいていたように、それはただの数字であり、本来の文学的評価と比べればどうでもいいものです。「売れた本が良い本だ」なんてことを声高に主張する本読みはいないでしょうから。

「売れた本が良い本だ。その価値観が純文学(文芸)の世界にも入ってきている」と嘆いていたその東浩紀さんがTwitterアカウントを削除したことが話題になっています。ネットや現代について発信を続けてきた東さんのTwitter削除から、僕は「徐々にTwitterの役割も変わっていくのかもしれないな」と感じています。

おわり。