銃 /中村文則

・形式

小説、長篇、犯罪

・あらすじ

「次は…人間を撃ちたいと思っているんでしょ?」
雨が降りしきる河原で大学生の西川が<出会った>動かなくなっていた男、その傍らに落ちていた黒い物体。圧倒的な美しさと存在感を持つ「銃」に魅せられた彼はやがて、「私はいつか拳銃を撃つ」という確信を持つようになるのだが……。TVで流れる事件のニュース、突然の刑事の訪問――次第に追いつめられて行く中、西川が下した決断とは?

「衝撃でした。より一層、僕が文学を好きになる契機になった小説」(又吉直樹氏)
「孤独は向かってくるのではない 帰ってくるのだ」(綾野剛氏)
他、絶賛の声続々! 新潮新人賞を受賞した、中村文則、衝撃のデビュー作。ベストセラー&大江賞受賞作『掏摸(スリ)』の原点がここに!

雨が降りしきる河原で大学生の西川が出会った動かなくなっていた男、その傍らに落ちていた黒い物体。圧倒的な美しさと存在感を持つ「銃」に魅せられた彼はやがて、「私はいつか拳銃を撃つ」という確信を持つようになるのだが…。TVで流れる事件のニュース、突然の刑事の訪問―次第に追いつめられて行く中、西川が下した決断とは?新潮新人賞を受賞した衝撃のデビュー作。

・収録話数

全17章

・初出

新潮、2002年11月号

・刊行情報

銃(新潮社)

2003年

銃(新潮文庫)

2006年6月

銃(河出文庫)

2012年7月20日

・受賞歴、ランキング

第34回新潮新人賞(新潮、2002年11月号)

川上弘美

沼野充義

福田和也

保坂和志

町田康

第128回芥川龍之介賞候補(文藝春秋、2003年3月号)

eThe Wall Street Journal The Best Mysteris of 2016

・読了日

2017年5月31日

・読了媒体

銃(河出文庫)

12刷

・感想メモ

銃は主人公の暴力性を表しているのだろう。その暴力性は自分に向けられても(自殺)、他人に向けられても(隣の部屋の親子)危険なものだ。主人公はおそらく他人にあまり興味がなく、そのためこの小説には「思った」「感じた」「考えた」「違いない」の表現が多く、視野狭窄を強調している。ラストで主人公は恢復したのかと思いきやすぐに一線を越えてしまったが、そのことから作者の、暴力性に対する問題意識の根の深さを感じた。(2017.05.31)

妙なエネルギーがある。生のエネルギーでもなく若さゆえのエネルギーでもない。だがそのエネルギーを身近に関られる人にとってこの小説と作者は貴重なものになりうる。(2017.10,22)

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