・形式
漫画、連作短編集、SF
・あらすじ
新人・町田洋による、全編描き下しデビュー単行本。
辺境の小さな星、“惑星9″に暮らす人々のささやかな日常を描いた連作短編集。
凍り付いた美少女に思いを馳せる男、幻の映画フィルムにまつわる小さな事件、
月が惑星9を離れる日、愚直な天才科学者の恋……
風にのって遠くからやってきた、涼しげな8つの物語。
・収録話数
惑星9の休日
UTOPIA
玉虫色の男
衛星の夜
それはどこかへ行った
とある散歩者の夢想
午後二時、横断歩道の上で
灯
・初出
描き下ろし
・刊行情報
惑星9の休日(祥伝社)
2013年8月15日
・読了日
2017年9月7日
・読了媒体
惑星9の休日(祥伝社)
・感想メモ
辺境の小さな星「惑星9」を舞台とする連作短編集。日常系と言うよりは、ショートSF集といった感じ。詳細な設定を練り、隅から隅まで世界を構築したSFというわけでもなく、地球(日本)とは違う世界を舞台にしましたという雰囲気だ。
ショートSFなのではじめは星新一を思い浮かべたが、それぞれの話にしっかりとしたオチがあるわけでもないので、たむらしげるや宮崎夏次系といった系譜かも。ハードSFというわけではなく、雰囲気を重視した漫画が好きな人におすすめ。シンプルな線の漫画なのに豊かな表情が見られて、とくに印象に残った。(2017.09.07)
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