『100回泣くこと』中村航の感想

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『100回泣くこと』 中村航著/小学館

【内容】

今最注目の野間文芸新人賞作家最新恋愛小説
実家で飼っていた愛犬・ブックが死にそうだ、という連絡を受けた僕は、彼女から「バイクで帰ってあげなよ」といわれる。ブックは、僕の2ストのバイクが吐き出すエンジン音が何より大好きだったのだ。4年近く乗っていなかったバイク。彼女と一緒にキャブレターを分解し、そこで、僕は彼女に「結婚しよう」と告げた。彼女は、1年間(結婚の)練習をしよう、といってくれた。愛犬も一命を取り留めた。愛犬→バイク修理→プロポーズ??。幸せの連続線」はこのままどこまでも続くんだ、と思っていた。ずっとずっと続くんだと思っていた。精緻にしてキュート、清冽で伸びやか。今、最注目の野間文芸新人賞作家が放つ恋愛長編。

【著者紹介】

中村航

芝浦工業大学工学部工業経営学科卒業。富士写真光機(現・フジノン)入社。2002年「リレキショ」で第39回文藝賞受賞しデビュー。2003年「夏休み」で第129回芥川賞候補。「ぐるぐるまわるすべり台」で第130回芥川賞候補。2004年「ぐるぐるまわるすべり台」で第26回野間文芸新人賞を受賞。

【感想】

この小説は大きく二つの部分に分かれています。前半は主人公と彼女が幸せに暮らす様子が描かれ微笑ましいものですが、後半は彼女が病気と闘っていく様子が描かれていきます。

前半は好きです。主人公と彼女の関係が幸せそうだし、バイクを直して乗るあたりは格好いいし、読んでいて気持ちがいいからです。けれど後半はあまり面白いと思えません。まさに、『世界の中心で、愛をさけぶ』や重松清の『その日のまえに』や三田誠広の『いちご同盟』を思わせるような内容ですが、あまりにありきたりであり、展開が急であることも相まって、申し訳ないが私は一回も泣けませんでした。

前半とラストシーンはとても心地良いと思ったので、他の著作を読んでみたいとも思いました。

・形式

小説、長篇、恋愛

・あらすじ

実家で飼っていた愛犬・ブックが死にそうだ、という連絡を受けた僕は、彼女から「バイクで帰ってあげなよ」といわれる。ブックは、僕の2ストのバイクが吐き出すエンジン音が何より大好きだった。四年近く乗っていなかったバイク。彼女と一緒にキャブレターを分解し、そこで、僕は彼女に「結婚しよう」と告げる。彼女は、一年間(結婚の)練習をしよう、といってくれた。愛犬も一命を取り留めた。ブックの回復→バイク修理→プロポーズ。幸せの連続線はどこまでも続くんだ、と思っていた。ずっとずっと続くんだと思っていた―。

・収録話数

・初出

きらら、2005年6月号~11月号

・刊行情報

100回泣くこと(小学館)

2005年10月1日

100回泣くこと(小学館文庫)

2007年11月6日

・読了日

2008年3月31日

・読了媒体

100回泣くこと(小学館)

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