2008-08

小説

『一瞬の風になれ』佐藤多佳子の感想

『一瞬の風になれ』 佐藤多佳子著/講談社 【内容】 あさのあつこの『バッテリー』、森絵都の『DIVE!』と並び称される、極上の青春スポーツ小説。 主人公である新二の周りには、2人の天才がいる。サッカー選手の兄・健一と、短...
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『サマータイム』佐藤多佳子の感想

『サマータイム』 佐藤多佳子著/新潮文庫 【内容】 佳奈が十二で、ぼくが十一だった夏。どしゃ降りの雨のプール、じたばたもがくような、不思議な泳ぎをする彼に、ぼくは出会った。左腕と父親を失った代わりに、大人びた雰囲気を身につけた...
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『クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識』西尾維新の感想

『クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識』 西尾維新著/講談社ノベルス ・内容 鴉の濡れ羽島で起こった密室殺人事件から二週間。京都、私立鹿鳴館大学。「ぼく」こと“戯言遣い・いーちゃん”が級友・葵井巫女子とその仲間たちと送る日...
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真相は如何に!?芥川龍之介「藪の中」を読む

芥川龍之介「藪の中」 【内容】 藪の中で発見された男の死体。 その真相をめぐって、7人の人間が証言をする。死体を発見した木こり、殺された男の妻、そして巫女の口を借りた死人その人まで----。 それぞれの証言は食い違い、最...
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『100回泣くこと』中村航の感想

『100回泣くこと』 中村航著/小学館 【内容】 今最注目の野間文芸新人賞作家最新恋愛小説 実家で飼っていた愛犬・ブックが死にそうだ、という連絡を受けた僕は、彼女から「バイクで帰ってあげなよ」といわれる。ブックは、僕の2ストの...
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『慟哭』貫井徳郎の感想

『慟哭』 貫井徳郎著/創元推理文庫 ・内容 連続する幼女誘事件の捜査が難航し、窮地に立たされる捜査一課長。若手キャリアの課長を巡って警察内部に不協和音が生じ、マスコミは彼の私生活をすっぱ抜く。こうした状況にあって、事態は新しい...
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『69 sixtynine』村上龍の感想

『69 sixtynine』 村上龍著/集英社文庫 ・内容 流されて生きるのはまっぴらだ!全共闘、ビートルズ。これらの言葉が、まだ想い出ではなかった'69年、佐世保。17歳の僕は世間に反抗し、刺激的な青春を駆け抜けていた。(解...
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『初恋』ツルゲーネフの感想

『初恋』 ツルゲーネフ著/新潮文庫 ・内容 年上の令嬢ジナイーダに生れて初めての恋をした16歳のウラジミール深い憂愁を漂わせて語られる、青春時代の甘美な恋の追憶。 ・感想 初恋というのはとりわけ特別なものとして、...
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『少女には向かない職業』桜庭一樹の感想

『少女には向かない職業』 桜庭一樹著/創元推理文庫 【内容】 島の夏を、美しい、とふいにあたしは思う―強くなりたいな。強くて優しい大人になりたい。力がほしい。でも、どうしたらいいのかな。これは、ふたりの少女の凄絶な“闘い”の記...
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『友情』武者小路実篤の感想

『友情』 武者小路実篤著/新潮文庫 ・内容 主人公野島とその親友大宮の友情と恋愛-青春時代のあらゆる魂の問題がこの2つのテーマをめぐって展開されるこの作品は,武者小路実篤(1885-1976)の数多い作品の中でも,とりわけ多く...
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『雪沼とその周辺』堀江敏幸の感想

『雪沼とその周辺』 堀江敏幸著/新潮文庫 ・内容 その山あいの静かな町、雪沼で、ボウリング場、フランス料理屋、レコード店、製函工場、書道教室などを営む人びと。日々の仕事と真摯に向きあい、暮らしを紡いでゆくさま、その人生の語られ...