医龍―Team Medical Dragon /乃木坂太郎

・形式

 漫画、医療、大学病院

 

・あらすじ

かつてNGOで、世界レベルの医療チームを指揮していた唯一の日本人・朝田龍太郎。所属大学からは異端として追放されていたが、日本医療の改革を企てる明真大助教授・加藤晶の下、新たな医療チームを作るべく、再びメスを執る。実は、出世に朝田の腕を利用したい加藤…同床異夢の“共犯者”二人は、明真大学病院でどう立ち向かう!?

 

・収録話数

 

・初出

 

・刊行情報

 

・原作者

永井明(原案)

 

・受賞歴、ランキング

 第50回小学館漫画賞(一般向け部門)

 

・読了日

 

・読了媒体

 

・感想メモ

「医龍」を知ったのはドラマの再放送を見たときです。名前は以前から知っていたんですが、特に興味もなく見ていませんでした。

 

ところがとてもおもしろかったです。とは言っても、最初から観ていたわけでも、ストーリーや人物関係を理解していたわけでもないので、どうもよく分からないときがよくありました。医療現場を舞台とした作品では、以前観た「白い巨塔」がおもしろかったので、このジャンルが自分に合っているのかもしれません。しかし「白い巨塔」も未だに原作を読めていません。「白い巨塔」は長編小説なので少し手を出しにくい。まずは漫画のこちらに手を出してみることにしました。

 

感想から言うなら、予想以上におもしろかったです。胸部心臓外科の描写に、医局の政治的な要素を絡めたストーリーは、この後どうなるんだろうとページを捲る手が止まりません。なお嬉しいのは、胸部心臓外科でありながら他の科の登場人物と力を合わせることと、主人公の朝田が圧倒的な技量を持っていながら、それだけに頼らない構成です。外科は派手な手術もあるでしょうし、大手術を描けば迫力も出るでしょう。ですがそれだけでなく、医局の人間、看護師、患者様々な人が語られていきます。

 

朝田が所々で発する言葉も、大きな魅力の一つです。

 

あるとき系列の病院から、一人の患者が送られてきます。交通事故で全身打撲。そうとう悪い状態の患者です。助手の木原が執刀するも、患者は心停止。木原は患者は死亡したと判断し、「手術は成功した。しかし患者は死亡した」などというひどい冗談を述べて手術を終了しようとします。そこで、見学していた朝田は心臓マッサージを開始し、患者を救います。しかし彼を呼び寄せた助教授の加藤はこの様子を見て、

 

「どういうつもり・・・?
 執刀医の判断に勝手逆らって・・・!
 教授に知れたら大問題よ!
 こんなことが許されると・・・」

 

と術後に朝田に詰め寄ります。しかし朝田はそれを聞いて、手術用の手袋を放りながらこう言うのです。

 

「許されないなら、あんたがもう一度殺すのか。」

続巻を買うことをあっと言う間に決めてしまいました。(2009.01.18)

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