突然ですが…皆さん芥川賞は好きですか?

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僕は大好きです!

古い作品のなかには絶版のものも多くて…でもなんとか読みたくて全集を購入したくらいには好きです!

本棚の芥川賞全集です。これが重いんだ

芥川賞は直木賞と対をなす有名な文学賞です。純文学若手作家の登竜門とも言われることもあり、のちに有名になる小説家を何人も輩出しています。

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授賞式の様子は中継もされ大きくニュースになります!

でも、興味はあるけど、どれから読んでみたらいいんだろう…?と思ったことはありませんか?今まで芥川賞は160回開催。受賞作は0~2作と幅がありますが、これまでに多くの作品が受賞しています。

そこでここでは芥川賞ファンである僕がおすすめ小説を紹介してみたいと思います。

赤頭巾ちゃん気をつけて(庄司薫)

まずは第61回の受賞作『赤頭巾ちゃん気をつけて』です。1969年上半期の受賞作ということでもう50年も前なんですね。

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でも、当時画期的だった若者言葉の文体はまったく古びていません

ただ学生運動の影響で東大入試が中止になった1969年が舞台ということで、若い人には馴染みがないかも。

幼馴染の由美と喧嘩したりしつつ、東大入試中止のため進学自体を止めてしまうかなど、自分の将来を思い描く…という話です。

薫くんの語り口は50年経ったいまでもまったく違和感がありません。僕は平成生まれですが読みやすさにびっくりしてしまいました。

青年が将来に悩みつつ、それでも希望を見出していくという、王道の青春小説は古びないものなのかもしれないですね。

ちなみに当時発売された単行本の帯の推薦文は三島由紀夫!(三島は当時芥川賞選考委員でした)ゲバルトってなに?って方でも全然大丈夫ですよ。僕も初めて読んだ10代のときには分からなかったと思います。

されどわれらが日々──(柴田翔)

さらに時代をさかのぼり、第51回、1964年上半期の芥川賞受賞作がこの『されどわれらが日々──』です。

『赤頭巾ちゃん気をつけて』と同じく学生運動の時代を舞台にした小説ですが、こちらは5年の差以上に古く感じます

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たぶん登場人物たちの考え方が古いんだと思います

舞台は60年代、さらに学生運動が描かれていて、2019年からすると遠い世界のようです。当時の学生たちが使っていた言葉もわからない人が多いでしょう。

でも、登場人物たちの出会いと別れ、様々な対立は、今の時代と同じくらい”青春“を感じさせます。

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50年以上前の小説です。現代の話としては読めないかもしれませんが、時代の差を”一風変わった”青春小説と読んでみてはどうでしょうか?

土の中の子供(中村文則)

時代はぐっと近づき、続いては第133回、2005年上半期の受賞作である『土の中の子供』です。

中村文則さんの小説は「」「暴力」などいくつかのキーワードが当てはまります。ずっと悪であるとか人間のダークな部分を題材に小説を書かれているんですよね。

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この小説の主人公も、親から捨てられ、殴る蹴るの暴行を受け孤児として育った青年です

主人公はあえて暴力を受けてみたり、屋上から身を乗り出してみたり、危なっかしい行動を繰り返します。

でもおそらく主人公は本気で死にたいわけではない。でも平凡な日常には嫌気がさしている…

そんな絶望の淵にいる主人公がわずかな希望の光を手にする。そんな小説だと思っています。

デビュー作『銃』、2作目の『遮光』も芥川賞候補に選ばれたんですが、受賞はできませんでした。でもその2作品を受賞作にと推薦した選考委員が1人だけいたんです。

杳子(古井由吉)

それが『杳子』で第64回、1970年下半期の芥川賞を受賞した古井由吉でした。

『杳子』 は主人公と病気だという女子大生・杳子の少し変わった恋愛を描いた小説です。

べたべたした恋愛小説が苦手な僕にとっては『杳子』の2人の恋愛はめちゃくちゃ好きなものでした。

2人は偶然再会したのを機に喫茶店で待ち合わせるようになるのですが、なかなか自己紹介をしなかったり、連絡先を交換しないんです

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そういうのって素敵じゃないですか?

僕はずっと携帯(スマホ)、メールのある生活を送ってきたので、そういう関係に憧れるんですよね。

2人はそのまま頻繁に会うようになりどんどん仲良くなっていきますが、杳子の病気のせいか噛み合わないこともしばしば…それでも2人は会うことを止めません。その2人は最後どのようなシーンに行きついたのか。ぜひ読んでみていただきたいです。

杳子は(おそらく心の)病気を抱えている人物として描かれるんですが、主人公があくまで対等の関係を貫いているのも最高です。

おわり

以上4作品です。いかがだったでしょうか?

今回4作品を紹介しましたが、若手の登竜門というだけあっていい小説がいっぱいあるんですよね。

ただ、芥川賞全集じゃないと読めなくて紹介しにくいものもあるのも事実…

でも紙の本はないけど、電子書籍なら読めるという作品も増えてきているので、また第2弾を紹介したいと思います!

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