本の情報ブログ 火の秋のモノガタリ

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ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 1 /武田一義

・形式

漫画、長編、戦争、太平洋戦争、日本軍

 

 

・あらすじ

昭和19年、夏。太平洋戦争末期のペリリュー島に漫画家志望の兵士、田丸はいた。そこはサンゴ礁の海に囲まれ、美しい森に覆われた楽園。そして日米合わせて5万人の兵士が殺し合う狂気の戦場。当時、東洋一と謳われた飛行場奪取を目的に襲い掛かる米軍の精鋭4万。迎え撃つは『徹底持久』を命じられた日本軍守備隊1万。祖国から遠く離れた小さな島で、彼らは何のために戦い、何を思い生きたのか──!?『戦争』の時代に生きた若者の長く忘れ去られた真実の記録!

 

 

・収録話数

第1話 ペリリュー島 昭和19年 夏

第2話 楽園

第3話 戦場

第4話 戦いの朝

第5話 声

第6話 虹の下

第7話 落日

 

 

・初出

ヤングアニマル、2016年4号~6号、8号~10号、12号

 

 

・刊行情報

ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 1(ヤングアニマルコミックス)

2016年8月5日

 

 

・原作者

原案協力 平塚柾緒(太平洋戦争研究会)

 

 

・読了日

2018年1月7日

2018年8月16日

 

 

・読了媒体

ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 1(ヤングアニマルコミックス)Kindle

ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 1(ヤングアニマルコミックス)

第1刷

 

 

・感想メモ

戦争漫画を読んだことがないのなら良さそうだが、読んだことがあるならとくに、と思ったが、デフォルメされた絵柄だと、凄惨な戦闘が行われたペリリューの話も読みやすいのだろうか。(2018.01.07)

 

 

ペリリューは島民に関する美談が伝わったり、圧倒的に物量の劣る米軍に対して効果的な戦闘を行ったとして米軍側からも評価されたりもしたものの、これまで圧倒的に語られてこなかった。それはペリリューのあまりの犠牲者の多さと過酷さからだろう。優位に戦闘を進めるはずだったアメリカ海兵隊の最精鋭部隊、第1海兵師団第1連隊の死傷率は、約60%という史上最も高い数値に至った。日本軍守備隊の死亡率は95%近い。

 

 

作者は、戦後70年の節目の年(2015年)に、天皇陛下が慰霊のためにペリリュー島を訪れたというニュースを見て、そのときに初めてペリリュー島のことを知ったという。それまで知らなかったのに、この凄惨な戦闘を描く。よくやってくれたものだと思う。リアルな描きこまれた絵のほうが臨場感に圧倒されるだろうが、読んでいるうちにどんどん苦しくなってくる。しかしこのかわいらしい絵なら読みやすい。(2018.08.16)