本の情報ブログ 火の秋のモノガタリ

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嘔吐 /ジャン=ポール・サルトル

・形式

小説、長篇、日記文学

 


・あらすじ

何年かに渡る旅行から戻ったばかりの30歳のアントワーヌ・ロカンタンは、18世紀の政治下での生活における研究を終えるため、フランスの港町ブーヴィルに居を構える。しかし1932年の冬の間にある「甘い悩み」が彼がこれまで行ってきた、あるいは楽しんできたあらゆる物 — 彼の研究課題、図書館でアルファベット順に全ての本を読んでいる「独学者」たちの群れ、フランソワーズという名のカフェのオーナーとの肉体関係、かつて愛したイギリス人の娘アニーの記憶、そして彼自身の手や美しい自然さえも — から徐々に吐き気を呼び起こす。……
一冊の日記に綴られた孤独な男のモノローグ。

 


・収録話数

日づけのない紙片

日記

 


・初出

嘔吐(ガリマール書店)

1938年5月刊行

 


・刊行情報

嘔吐(青磁社)

1947年

白井浩司訳

 

サルトル全集 第六巻 嘔吐(人文書院)

1951年2月15日

白井浩司訳

 

嘔吐・他人の血(新潮社・現代世界文学全集20)

1953年

白井浩司訳

 

嘔吐 時間割(中央公論社・世界の文学49)

1967年

白井浩司訳

 

嘔吐(人文書院)

2010年7月

鈴木道彦訳

 

 

・受賞歴、ランキング

1938年ゴンクール賞候補

 


・読了日

2018年6月23日

 


・読了媒体

サルトル全集 第六巻 嘔吐(人文書院)

改訂重版

 


・感想メモ

細かいストーリーを連続させていったら一つの長篇小説になったというような類のものではなく。一つの哲学的主題や思考を日記の形で一日のできごと、行動、会話に落とし込んでいったら、総体として小説になったというような印象を受けた。

 

 

孤独に暮らしながら、いちいち存在や言語に考えを巡らせるロカンタンは生きにくそうだ。これまでサルトルの著作は二作しか読んだことが無いので、サルトルの思考には考えが及ばない。他の著作を読んだ後に再読が必要。(2018.06.26)