本の情報ブログ 火の秋のモノガタリ

現在試運転中です。

限りなく透明に近いブルー /村上龍

・形式

小説、中篇

 


・あらすじ

村上龍のすべてはここから始まった!
文学の歴史を変えた衝撃のデビュー作が新装版で登場!解説・綿矢りさ

米軍基地の街・福生のハウスには、音楽に彩られながらドラッグとセックスと嬌声が満ちている。そんな退廃の日々の向こうには、空虚さを超えた希望がきらめく――。著者の原点であり、発表以来ベストセラーとして読み継がれてきた、永遠の文学の金字塔。

 

 

・収録話数

 


・初出

群像、1976年6月号

 


・刊行情報

限りなく透明に近いブルー(講談社)

1976年7月9日

限りなく透明に近いブルー(講談社文庫)

 

 

・受賞歴、ランキング

第19回群像新人文学賞(群像、1976年6月号)

井上光晴

遠藤周作

小島信夫

埴谷雄高

福永武彦

 

 

第75回芥川龍之介賞(文藝春秋、1976年9月号)

吉行淳之介
○「作品の退屈さには目をつむって、抜群の資質に票を投じた。この人の今後のマスコミとのかかわり合いを考えると不安になって、「因果なことに才能がある」とおもうが、そこをなんとか切り抜けてもらいたい。」

 

丹羽文雄

◎「芥川賞の銓衡委員をつとめるようになって三十七回目になるが、これほどとらまえどころのない小説にめぐりあったことはなかった。それでいてこの小説の魅力を強烈に感じた。」


中村光夫

◎「他の六篇とはっきり異質の作品」「技巧的な出来栄えから見れば、他の候補作の大部分に劣るといってもよいのですが、その底に、本人にも手に負えぬ才能の汎濫が感じられ、この卑陋な素材の小説に、ほとんど爽かな読後感をあたえます。」


井上靖

◎ 「芥川賞の銓衡に於て、作者の資質というものを感じさせられる久々の作品だったと思う。」

 

永井龍男

×「群像新人賞というふさわしい賞をすでに得ている、次作を待って賞をおくっても決して遅くはないと思った。まさに老婆心というところであろう。」


瀧井孝作

×「アメリカ軍の基地に近い酒場の女たち、麻薬常習の仲間たちのたわいのない、水の泡のような日常を描いたもの、と私はみた。この若い人の野放図の奔放な才気な一応認めるが……。」


安岡章太郎

△「何が言いたいのかサッパリわからない。ただ、この作品には繊細で延びのある感受性があり、それが風景描写などに生きている。」

 

 

・読了日

2015年9月9日

 


・読了媒体

限りなく透明に近いブルー(講談社文庫)

 

 

・感想メモ

小説の内容はともかく、最終盤の文章が素晴らしい。新人のころから、とりわけデビュー作からこれだけ書けたのかと驚く。(2018.06.12)