・形式


漫画、長編、音楽、ロック、バンド


 



・あらすじ


僕、日々沼拓郎は (1)勉強できない、スポーツ嫌い。 (2)生まれたときからイジめられっ子。 (3)もちろん彼女は、いる由もない。 だけど僕には4文字があった。ROCK。そう、ギター1本あれば僕のはじまりが、いつだってカウントされる。


 



・収録話数


全63話


 



・初出


週刊ヤングジャンプ、2010年27号~2015年6・7合併号


 



・刊行情報


ヤングジャンプコミックス、全6巻


日々ロック 1(2010.10.24)


日々ロック 2(2011.07.24)


日々ロック 3(2012.05.23)


日々ロック 4(2013.01.23)


日々ロック 5(2013.12.24) 


日々ロック 6(2015.03.24)


 


 


・読了日


2018年3月8日


 



・読了媒体


週刊ヤングジャンプ


ヤングジャンプコミックス


 



・感想メモ


おそろしく不器用な漫画だった。絵はヘタクソで安定せず、1巻からどんどん変わっていく。単行本で読むと1巻の下手さと、6巻での上達ぶりに驚くくらいだ。展開も唐突で読者は上下左右に振り回されているよう。1巻のラストなんて思わず苦笑い。でも熱い漫画だった。


 


 



日々ロックはマンガ的面白さというよりもマンガでどれだけロックを鳴らせるかという無謀な挑戦をし続けた作品だった(単行本6巻)



 


 


音楽漫画の一番難しいところは、単行本自体から音が聴こえてこないところだろう。クラシックもジャズもロックももちろん聴こえてこない。その意味で4巻に出てくる耳の不自由な春子は象徴的だ。主人公のバンドがどんな演奏をしても彼女の耳には届かないが、春子は主人公のバンド演奏を全身で楽しむ。このとき彼女の耳がアップで描かれるのは残酷ですらあるが、しかし同時に非常に強く印象に残る。


 


バンドシーンと歌詞と


主人公のバンドシーンでは背景に大きな文字で歌詞が描かれる。もはや文字というより、絵の一部みたいだ。やっぱり音は聴こえては来ないが、その歌詞を読むと漫画に引き込まれていく。


 


 


演奏シーンはどう描くのがいいんだろうということを考えた。演奏シーンなので吹き出しを描くわけにはいかない。それで吹き出しを客席の方に持って行ったりもするわけだが。やっぱり表情だとか心理描写になるのだろうか?本作の場合、表情だけで、絵だけで語らせたらもっとつまらない作品になったかもしれない。絵はあんまり上手くないし、主人公は冴えない男子だからだ。


 


 


マンガでどれだけロックを鳴らせるか」苦心の末、歌詞の言葉や配置をこだわった本作のバンドシーンはとにかく熱い。それだけで他のどんな欠点も目をつむる価値があると思う。(2018.03.08)