本の情報ブログ 火の秋のモノガタリ

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プールサイド小景 /庄野潤三

・形式

小説、短篇、サラリーマン、家族

 


・あらすじ

突然解雇されて子供とプールで遊ぶ夫とそれを見つめる妻――ささやかな幸福の脆さを描く芥川賞受賞作「プールサイド小景」等7編。

 


・収録話数

 


・初出

群像、1954年12月号

 


・刊行情報

 


・受賞歴、ランキング

第32回芥川龍之介賞

 

井上靖〇

「氏の作品ではこの作が一番成功していると思う。作品の蒸留水的な軽さが気になるが、併しこれは氏の作品の本質的なもので、むしろここに氏の本領があるというべきであろう。」


佐藤春夫△

「やや弱いという難は免れなかったが、平凡な現実に対してその隙間を充填するに清新な空想を以てし、一家の作風を確立して候補中でも最も好く出来た作品という瀧井氏等の意見があった。」


丹羽文雄△  

「功労賞の意味だと私自身はひそかに考えて妥協した。庄野君には「プールサイド小景」よりももっと他にいいものがある。」


川端康成〇

「賞などになりにくい作家のようで、今期の「プールサイド小景」も弱いが、これを取り上げたのはよいことであったろう。」


宇野浩二△

「こんどの候補作品の中で、過褒を承知で云うと、この小説は、或る一家の細やかな一面をちょいと上手に現している点で、全体にニュアンスが幾らか出ている点で、まず一ばん増しであろう。唯いかにも力の弱いのは大きな欠点」


石川達三△  

「既に沢山の作品を出して居り、たとい当選作に疑義があっても、大した問題は起らないという安心感に支えられていた。しかしこの事にも疑問がある。作家を選ぶのか作品を選ぶのかで、見解は分れる。」


瀧井孝作◎  

「サラリーマン生活の弱点を衝いたテーマで、このテーマは、このように明白に提出されると、皆んなが一応は心得ておくべきで、これは大勢に読んでもらいたいと思った。それに、この短篇は、うま味が多い。読みながら不安の心持が惻惻と迫って、やわらかい美しい文章で、香気のようなふくいくとしたものがある。」


舟橋聖一△

「前の「流木」や「黒い牧師」に見られた熱情には欠けるが、その代り玄人好みになっている。」

 


・読了日

2016年

 


・読了媒体

群像、2016年10月号

 


・感想メモ

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