・形式


小説、長篇


 



・あらすじ


深夜ふと響いてくる山の音を死の予告と恐れながら、信吾の胸には昔あこがれた人の美しいイメージが消えない。息子の嫁の可憐な姿に若々しい恋心をゆさぶられるという老人のくすんだ心境を地模様として、老妻、息子、嫁、出戻りの娘たちの心理的葛藤を影に、日本の家の名状しがたい悲しさが、感情の微細なひだに至るまで巧みに描き出されている。戦後文学の最高峰に位する名作である。


 



・収録話数


 



・初出


山の音   改造文藝、1949年9月号


蝉の羽   群像、1949年10月号


雲の炎   新潮、1949年10月号


栗の実   世界春秋、1949年12月号


栗の実続き 世界春秋、1950年1月号


島の夢   改造、1950年4月号


冬の桜   新潮、1950年5月号


朝の水   文學界、1951年10月号


夜の声   群像、1952年3月号


春の鐘   別冊文藝春秋、1952年6月号


鳥の家   新潮、1952年10月号


傷の後   別冊文藝春秋、1952年12月号


都の苑   新潮、1953年1月号


雨の中   改造、1953年4月号


蚊の群   別冊文藝春秋、1953年4月号


蛇の卵   別冊文藝春秋、1953年10月号


秋の魚   オール讀物、1954年4月号


 



・刊行情報


 



・受賞歴、ランキング


1951年読売ベスト・スリー


 


 


1951年芸術院賞


 


 


第7回野間文芸賞


石川達三


石坂洋次郎


亀井勝一郎


川口松太郎


川端康成


獅子文六


豊島与志雄


中島健蔵


丹羽文雄


舟橋聖一


吉川英治


 


 


 史上最高の文学100(ノルウェー・ブック・クラブ)


The top 100 books of all time | Books | The Guardian


 



・読了日


2013年1月1日


 



・読了媒体


山の音(新潮文庫)


 



・感想メモ


川端の小説の、初見バイバイみたいな、独特の読みにくさが苦手で、「伊豆の踊子」や「雪国」など良さを読み取るまでには至れなかった。


 


 


でもこの「山の音」で描かれた、日本家庭の閉塞感はとても素晴らしかった。僕の中で川端文学最高傑作はこれになる。(2018.02.27)