・形式


小説、長篇


 



・あらすじ


恋愛事件のために家を出奔した主人公は、周旋屋に誘われるまま坑夫になる決心をし、赤毛布や小僧の飛び入りする奇妙な道中を続けた末銅山に辿り着く。飯場にひとり放り出された彼は異様な風体の坑夫たちに嚇かされたり嘲弄されたりしながらも、地獄の坑内深く降りて行く……漱石の許を訪れた未知の青年の告白をもとに、小説らしい構成を意識的に排して描いたルポルタージュ的異色作。



「本当の人間は妙に纏めにくいものだ。」十九歳の家出青年が巡る、「地獄」の鉱山と自らの心の深み―「虞美人草」と「三四郎」の間に著された、漱石文学の真の問題作。最新の校訂に基づく本文に、新聞連載時の挿絵を収録。


 



・収録話数


 



・初出


朝日新聞、1908年1月~4月


 



・刊行情報


 



・読了日


2016年6月17日


 



・読了媒体


坑夫 (角川文庫)


 



・感想メモ


漱石のイメージになかった悲壮感の漂う青春小説だった。かなり暗く、猫や三四郎みたいなユーモアも見られず驚くことしきり。()