本の情報ブログ 火の秋のモノガタリ

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ねこぢるうどん(青林堂) /ねこぢる

・形式

漫画、連作短編、猫、不条理

 


・あらすじ

絵は可愛らしいがグロテスクな表現があったり一部の表現が差別、暴力を想起させている。またマジックマッシュルームやLSDといった違法な薬物も作品中にたびたび登場する。

 

ねこぢる作品の多くは猫であるにゃーことにゃっ太が主人公として描かれた。にゃーことにゃっ太は子供であり、姉弟である。主婦の母と、工場勤務でアルコール使用障害の父を持つ。にゃーこは喋れるが、にゃっ太は猫の鳴き声でしか喋れないという設定。唯一の例外として、初登場回の「かぶとむしの巻」では、にゃっ太が普通に喋る姿が見られる。

 


・収録話数

しっこちっこぴゅーしゅーの巻

かたつむりの巻

ねこさいばんの巻

たましいの巻

じじいの巻

たんこぶ屋の巻

クリスマスの巻

川ぞいの家の巻

大魔道師の巻

ねこちゃん-くそじじいの巻-

日記

解説★黒川創

附録「ねこぢるうどん」第一回作品

 


・初出

しっこちっこぴゅーしゅーの巻    月刊ガロ、1991年1月号

かたつむりの巻           月刊ガロ、1991年6月号

ねこさいばんの巻          月刊ガロ、1991年10月号

たましいの巻            月刊ガロ、1991年12月号

じじいの巻             月刊ガロ、1992年4月号

たんこぶ屋の巻           月刊ガロ、1991年8月号

クリスマスの巻           月刊ガロ、1992年1月号

川ぞいの家の巻           月刊ガロ、1991年9月号

大魔道師の巻            月刊ガロ、1991年4月号

ねこちゃん-くそじじいの巻-      パックン、1990年11月号

日記                書き下ろし

解説★黒川創            月刊ガロ、1992年6月号

附録「ねこぢるうどん」第一回作品  月刊ガロ1990年6月号

 


・刊行情報

ねこぢるうどん(青林堂)

1992年7月25日

 

 

・原作者

山野一(共同創作者)

 

 

・読了日

2018年1月29日

 


・読了媒体

ねこぢるうどん(青林堂)

 


・感想メモ

作風は、不条理と言われればそうだし、作中の言葉で言えば「虚無」というのも当てはまる。しかし僕はそれ以上に「無垢」こそが当てはまる漫画だと思った。小さな子どもが蟻を踏みつけていたり、小さな虫を殺していたりする、そんな姿を想起させられたからだ。人間殺される虫の悔しさゆえの行動を描いたと思ったら結局は殺してしまう。

 

 

本作を読んで「勇気づけられた」とか「元気が出てきた」などという人の気持ちは僕には分からない。それは虐げられている、抑圧されている、軽んじられているとかいう言葉とか態度、立場によって説明でできたり、片付けられるものなんだろうか?(2018.01.29)