本の情報ブログ 火の秋のモノガタリ

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ゆうやけ公園 /近藤ようこ

・形式

漫画、連作短編、生活、公園、ホームレス

 


・あらすじ

のどかな「ゆうやけこうえん」でひとり気儘に暮らす、ホームレスの中年男性。今日も彼のそばをいろんな人がいろんな事情を抱えて行き交う。妻の闘病を支える偏屈な夫、子離れできない母親、失踪した兄を探す男性――。人生の岐路。それぞれがささやかな、それでも新しい一歩を踏み出していく。何気ない日常のささやかなドラマをハートウォーミングに描く、名手・近藤ようこによる珠玉の連作短編漫画。

 


・収録話数

第一話 生きがい

第二話 ウォーキング

第三話 落とし物

第四話 タイムカプセル

第五話 夏休み

第六話 くされ縁

第七話 ナチュラル

第八話 夢の墓

第九話 詩を読む人

第十話 別れ

作者あとがき

 


・初出

本とも、2010年1月号~2011年9月号

 


・刊行情報

ゆうやけ公園(徳間書店)

2011年10月31日

 

 

・読了日

2017年12月29日

 


・読了媒体

ゆうやけ公園(徳間書店)

 


・感想メモ

公園に集う人たちの日常を描いた連作短編で、主人公はその公園に常にいる人=ホームレスとして設定されている。そのため主人公にマイナスのイメージは付与されてはいない。

 

 

作品全体に漂っているのは作者特有の優しい視点だ。その視点は登場人物たちにも広がっている。街の人たちはホームレスの主人公に気兼ねなく接するし、それは1人2人ではない。

 

 

物語は優しく進み、優しく終わる。時間の経過を描いたこの物語は、最後哀しい余韻を残しながら終わる。それでも明るさと希望は保ち続けている。それは作者の心情をうつしたものだろうか。(2018.01.03)