・形式


漫画、短編集、クトゥルフ


 



・あらすじ


クトゥルフ神話、その精髄を完全漫画化!


 


世界の文学史上に特異な光を放つH・P・ラヴクラフトの代表作にして、クトゥルフ神話最大の謎に、かつて「アウトサイダー」を精緻に描き高い評価を受けた気鋭の漫画家が挑む。
これぞ、ラヴクラフト・コミカライズの決定版にして、最先端。収録作品「魔犬」「名もなき都」「神殿」。


 



・収録話数


神殿


魔犬


名もなき都


あとがき


 



・初出


神殿     月刊コミックビーム、2009年3月号~4月号


魔犬     ウェブコミックサービスComicWalker、2014年7/26配信


名もなき都  ウェブコミックサービスComicWalker、2014年8/15配信


 



・刊行情報


魔犬 ラヴクラフト傑作集(ビームコミックス)


2014年9月5日


 



・原作者


H・P・ラヴクラフト


 



・読了日


2017年10月21日


 



・読了媒体


魔犬 ラヴクラフト傑作集(ビームコミックス)


 



・感想メモ


作者の生硬な作画による精緻な描き込みが、重々しく厳しい表情のキャラクターデザインと迫りくるような背景によってラヴクラフト作品を見事に漫画化したと言える。独特のおおげさな文体のラヴクラフト作品を忠実に漫画化しようとすればこのような精密な作画が求められるだろう。


 


 


収録されている三作品はどれも素晴らしいが、とりわけ傑作だと思ったのが冒頭の「神殿」だ。航行不能になったナチスの潜水艦。その乗員が海底で見たものとは。潜水艦という閉塞した暗闇の恐怖と海底の調査へと向かう乗員の心理を見事に描き切った。


 


 


遊びや笑い、息抜きのコマがまったくなく、世界観を地道に構築していくことで恐怖を盛り上げています。(2017.12.27)