本の情報ブログ 火の秋のモノガタリ

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東大落城 安田講堂攻防七十二時間 /佐々淳行

・形式

 ドキュメント、学生運動、機動隊

 


・あらすじ

 頭上から降りそそぐ火炎ビン、投石の嵐……。放水と黒煙に包まれた東大安田講堂攻防七十二時間を克明に綴った迫真のドキュメント

昭和44年1月18日、学園紛争・天王山の攻防の幕は切って落とされた。全共闘と機動隊の3日間におよぶ死闘を、警備幕僚長が克明に再現した衝撃のドキュメント。文芸春秋読者賞受賞。

 


・収録話数

 


・初出

 


・刊行情報

東大落城 安田講堂攻防七十二時間(文藝春秋)

1993年1月

 

 

東大落城 安田講堂攻防七十二時間(文春文庫)

1996年1月

 

 

・受賞歴、ランキング

 第54回文藝春秋読者賞

 


・読了日

2009年2月25日

 


・読了媒体

 東大落城 安田講堂攻防七十二時間(文春文庫)

 


・感想メモ

以前読んだ、村上龍の『69 sixty nine』や庄司薫の四部作、(「全共闘」という語は村山由佳の『星々の舟 Voyage Through Stars』にも出てきました)もしくは今読んでいる村上春樹の『1973年のピンボール』を読むにあたって、学生運動の時代を知らない僕には作品を理解する上で「全共闘」というものがどうも障害になってしまっているような気がしました。

 


特に最初の2つの作品群においてそれは致命的なことでした。『69 sixty nine』において主人公達はバリケード封鎖を行いますが、時代背景をまったく知らないと、バリケード封鎖は「なぜ」とさえ思えたからです。

 


そして、この前テレビでやっていた東大安田講堂事件の特番を見たのを機に、この頃について書かれた本を色々読んでみようと思ったんです。

 


この本は当時指揮をとっておられた佐々さんの書かれた本と言うことで、かなり警察側の描写が多いですし、学生達の様子はよく分かりません。さらに言うなら学生達の主張がよくわからないのも残念なところです。この本は言うならばかなり警察寄りに、民衆寄りに書かれた本で、見たテレビ番組がかなり学生よりだったのと対照的でした。

 


以前に映像で見た当時のデモのうち、過激でもはや暴挙と呼べるほどのものは異常故に非現実的で不思議でした。一般の人達が見ている先で、学生達が交番を襲撃していたというのは、不思議でした。(2009.02.25)