本の情報ブログ 火の秋のモノガタリ

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池袋ウエストゲートパーク /石田衣良

・形式

 小説、連作短篇

 


・あらすじ

この疾走感がたまらない!
イキのいい語り口と現在を映し出すエッジの鋭さ。
連作ミステリの傑作シリーズ、ここに誕生!


池袋西口公園(おれたちはカッコつけるときはいつも「ウエストゲートパーク」と呼んでいた)の本当の顔は週末の真夜中。噴水のまわりの円形広場はナンパコロシアムになる。ベンチに女たちが座り、男たちはぐるぐると円を描きながら順番に声をかけていく。


ミステリーの「いま」を読みたければ、池袋を読め。刺す少年、消える少女、潰しあうギャング団……命がけのストリートを軽やかに疾走する若者たちの現在を、クールに鮮烈に描く大人気シリーズ、第一作!
青春小説の爽快さとクライムノヴェルの危険さ。クセになリます。

 


・収録話数

 全4話

 


・初出

池袋ウエストゲートパーク  オール讀物、1997年11月号

エキサイタブルボーイ    オール讀物、1998年4月号

オアシスの恋人       オール讀物、1998年7月号

サンシャイン通り内戦    書き下ろし

 


・刊行情報

池袋ウエストゲートパーク(文藝春秋)

1998年9月

 

池袋ウエストゲートパーク(文春文庫)

2001年7月10日

 


・受賞歴、ランキング

第36回オール讀物推理小説新人賞(オール讀物、1997年11月号)

 

逢坂剛

 

大沢在昌

 

高橋克彦

 

西木正明

 


・読了日

 


・読了媒体

 池袋ウエストゲートパーク(文春文庫)

 


・感想メモ

この本を読んだとき、まだ石田衣良は文庫は本作一作のみという作家でした。著者の名前も知らなかったと思います。

 


買ったのは、帯の「今夜、池袋を生きのびろ!」なんていう一風変わった文句に惹かれたか、平積みでもされていたんでしょうか。

 


それが読んでみたら、これがおもしろい。

 


本作は4作の短編で構成されています。

 

・「ウエストゲートパーク」

若い女性ばかりを狙う首絞め魔に友人のリカを殺されたマコトたちが、自分たちの手でその犯人を追いつめていきます。

 

・「エキサイタブルボーイ」

マコトは失踪したヤクザの組長の娘を捜索します。

 

・「オアシスの恋人」

カップルを救うために麻薬の売人グループと対決します。

 

・「サンシャイン通り内戦」

池袋を二分しておこなわれるストリートキッズたちの抗争をくい止めようと奮闘する。

 


マコトは果物屋の息子ですが、頼まれれば無償でトラブルを解決させてくれます。かといって、彼が優秀な、天才的な人物だというわけではありません。一人で解決できないものだと悟ったならば、ボーイズの王様タカシに手を借りたりして問題を解決していきます。

 

 

 

僕は実際の池袋がどんな雰囲気の町なのかあまりよく知りません。でも池袋がどんな町かはそんなに関係がないようにも思います。少年達がいて、問題を解決する。そんな状況に変わりはないし。

 


若者たちの行動が書かれていく中に、ところどころ著者の言いたいことが宝石のように光っていると思います。(2008.10.13)