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しにがみのバラッド。 /ハセガワケイスケ

・形式

小説、ライトノベル、連作短篇

 


・あらすじ

目を覚ますと、少女は死神でした。その少女は、死神でありながら、その真っ白な容姿ゆえに仲間から「変わり者」と呼ばれていました。しかし、少女の持つ巨大な鈍色の鎌は、まさしく死の番人のものです。少女の使命は人間の命を運ぶこと。死を司る黒き使者である少女は、仕え魔のダニエルと共に、人の魂を奪いにいくのです。死を司る少女は、様々な人と出会い、そして別れていきます。哀しくて、やさしいお話。

 


・収録話数

 


・初出

 


・刊行情報

しにがみのバラッド。(電撃文庫)

2003年6月1日



・読了日

2008年6月13日

 


・読了媒体

しにがみのバラッド。(電撃文庫)

 


・感想メモ

純白を身に纏い周囲から、変わり者、落ちこぼれ、などと呼ばれる死神、通称モモ。そしてその従者、であり仲間の黒猫ダニエル。この一人と一匹を主人公とする連作短編集である。

 


死神が登場するのだから、その周辺には常に死というものがある。それも特に肉親や、親友の死である。ところがこのモモは「普通」の死神ではない。それは前述のとおりの風貌についてではなく、人を救おうとすることがである。救うことができない場合も、少しでも良く逝けるように苦心し始めるのだ。おまけに実際に別れの場面が来ると泣き出してしまう始末である。

 


本作は読者が泣けるほどではない。そんなに重い気分にならずに読了することができる。しかし、それで何も感じないと言うわけではない。ほんの少しの悲しさを読者の心に残すのだ。まさに、「死神」ではなく「しにがみ」という訳である。(2008.06.13)