・形式


小説、長篇


 



・あらすじ


防波堤の上には君たちへの友情がある。だからそれより先へ進んではいけない。夕日の海に魅せられて進んではいけない。大人は何も教えてくれない。「生きるため」に「本当に必要なこと」を…。救済と絶望、そして希望の物語。


 



・収録話数


 



・初出


 



・刊行情報


星空マウス(文芸社)


2003年6月


 



・読了日


2008年3月1日


 



・読了媒体


星空マウス(文芸社)


 



・感想メモ


現在、いじめは社会問題となって、テレビなどのメディアでも連日取り上げられる数ある教育問題のうち、もっとも陰湿で解決の難しいものです。その多くの場合は加害者が一方的に被害者を身体的、精神的に痛めつけるものです。


 



本作で取り上げられるのは、そのように加害者が一方的に被害者を痛めつける場合です。著者自身のいじめ体験からか、本作に書かれているのはいじめと戦う人の話でも、戦うこと=正義という幻想のようなものではなく、「どうやって自殺せずに生きていくか」ということの方法を具体的に書いたものです。そのため、中途半端な正義感など一切ありません。


 



けれど、本書を物語として見ると、疑問が残ります。竹杉君の変化や、主人公の一貫した正義感には疑問が残ります。そしてI君は完璧すぎます。ですが、大人がそんないじめに対して盲目であったのは当然とはいえリアルでした。(2008.03.03)