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半分の月がのぼる空2 /橋本紡

・形式

小説、ライトノベル、恋愛、ボーイミーツガール

 


・あらすじ

とんでもないことが起きた。恐ろしいことが起きた。戎崎コレクションが里香に見つかってしまったのだ!僕と里香の蜜月はあっさり壊れた。そりゃもう、見事なもんだった。里香は怒り狂い、弁解を聞くどころか、僕の顔を見ると逃げだす始末だ。仲直りのための努力は、裏目に出るばかり…。ちょうどそのころ、病院に新しい医者がやってきた。夏目というその医者はとんでもない二枚目で、しかも里香の主治医だというのだ―。橋本紡&山本ケイジが贈る期待の新シリーズ第二弾!!裕一と里香に巻き起こる、疾風怒濤の波乱。

 


・収録話数

 


・初出

書き下ろし

 


・刊行情報

半分の月がのぼる空2 waiting for the half-moon(電撃文庫)

2004年2月25日

 

完全版 半分の月がのぼる空〈上〉

2010年4月3日

 

半分の月がのぼる空2 (文春文庫)

2013年7月10日

 


・読了日

2008年3月2日

 


・読了媒体

半分の月がのぼる空2(電撃文庫)

 


・感想メモ
病院といえば患者はなにより看護士がいる。患者の身体的、心理的な支えとなり、患者の病状の回復に努めるその存在が、医療に占める割合は計り知れないものがある。

 

 

本作に登場する看護士ー谷崎亜希子は元暴走族ということもあってかその他大勢に埋もれず、頼れるお姉さんというよりは裕一を導いてくれる怖い姉貴分という存在である。亜希子さんは口では裕一を子ども扱いしながらも、彼と対等の目線から彼を咎めている。時には看護士らしく夜な夜な病院を抜け出す裕一を叱ったりもするのだが、時には裕一と里香を引き合わす恋のキューピットのような役割もこなしたりもしている。

 


だが、走り屋の一面をのぞかせてしまうこともあり、裕一を乗せたまま愛車で赤の他人と競い合ったこともある。口よりも先に手が出てしまうその性格をもち、ミスが多い彼女は看護士としてはどうなのだろう、という疑問がつきまとうが、裕一と里香の2人を優しく見守り、裕一を正しいと思う方向へ導こうとしているその姿勢は姉貴分としては最高の存在である。

 


看護士は常に病院にいるものであり、そこに行けばまた会うことが出来るというのは、物語の中の患者にとっても、読者にとってもなにか安心感を与える。(2008.03.02)

 

 

1巻でもなかなか素直じゃない里香の片鱗は見え隠れしていたが、第2巻でそれがさらに押し出されてきた。その様子をカバーするかのように病院の大人たち、医師看護士が登場する。

 

 

一時入院した男の子が病弱の女の子に出会うなんてボーイ・ミーツ・ガールの王道中の王道だけど、挿入されたバカバカしいようでバカバカしいだけじゃないエピソードによってどんどん読まされていく。微笑ましいかぎり。(2017.11.10)