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中田英寿 鼓動 /小松成美

・形式

ノンフィクション、サッカー

 


・あらすじ

フランスW杯、マスコミとの軋轢、セリエA進出__沈黙を通していた中田英寿選手本人を始め、のべ二百人以上の関係者への緻密な取材の果てに見えてきた、中田が追い求めていた真実とは。 

 

今や世界最高峰セリエAの中心選手となったNAKATA。しかし、その道程はマスコミとの深刻な軋轢、日本の常識では想像できない不可解な交渉術など、知られざる事件の連続だった。沈黙を通していた中田選手本人を始め、のべ二百人以上の関係者への緻密な取材の果てに見えてきた、中田が追い求めていた真実とは。スポーツノンフィクションの金字塔。

 

ベルマーレ平塚時代から、ワールドカップ、そしてイタリア・セリエAのペルージャでの活躍ぶりまで。国籍や文化、年齢を超越したサッカー選手NAKATAのサッカーやその生き方を描く。

 


・収録話数

 


・初出

 


・読了日

2008年2月18日

 


・読了媒体

中田英寿 鼓動(幻冬舎)

 

 

・感想メモ

本書では、アトランタオリンピック、フランスワールドカップ、そしてその後の欧州移籍について語られています。題の通り、主役は中田英寿です。

 


アトランタオリンピックで日本代表が「やらかしてくれた」マイアミの奇跡についての描写はほとんどありませんでしたが、欧州移籍については中田に密着しているといえるような内容の濃さでした。

 


ワールドカップ三敗後、大量に浴びせられた中田への非難。それは、大きな期待の裏返しでもあったのですが、まだ21歳の若者だった中田には大きな負担になってしまいました。そんなとき中田は何を考え何をしていたのか。本作にはそれが書かれています。

 


試合に負けたとき、一番悔しいのは監督でも観客でもない、当の選手自身であることを多くの人は理解していません。敗北の悔しさに打ちひしがれている選手にさらなる罵声を浴びせかけることがどれだけ残酷な行為か。

 


引退時に『「サッカー好きですか?」と問われても素直に「好きです」と答えられない自分がいた。』と語ることになる彼はそんなときに何を思っていたのでしょうか?

(2008.02.18)