・形式


小説、長篇


 



・あらすじ


突然自分の前から姿を消した女性を探し、楢崎が辿り着いたのは、奇妙な老人を中心とした宗教団体、そして彼らと敵対する、性の解放を謳う謎のカルト教団だった。二人のカリスマの間で蠢く、悦楽と革命への誘惑。四人の男女の運命が絡まり合い、やがて教団は暴走し、この国を根幹から揺さぶり始める。神とは何か。運命とは何か。絶対的な闇とは、光とは何か。著者の最長にして最高傑作。


 



・収録話数


全二部、全30章


 



・初出


第一部、すばる、2012年5月号~2013年6月号


第二部、すばる、2013年8月号~2014年9月号


 


 


・刊行情報


 


 


・読了日


2017年9月8日


 



・読了媒体


教団X (集英社文庫)


 



・感想メモ


相当好意的に見れば、松尾はゾシマ長老のようだし、物語の最終盤に演説をする芳子はアリョーシャのようだ。それでも読みながらこの小説はアヤシイ…アヤシイと感じてしまった。村上春樹もそうだけど、人間の内面、精神について考えるとアヤシイ現代宗教を題材とした小説に向かうのだろうか…ここまで全作品読んできたがこの方向に進むとなると手が伸びにくいのが正直な感想。


また、戦争が巨悪の塊みたいなイメージなのは分かるけれど取り上げる必要が出てくるのだろうか、どんどん横道に逸れて行った印象が残ってしまった


『カラマーゾフの兄弟』はやはり強敵だ。(2017.09.08)