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軍靴の響き /かわぐちかいじ

・形式

漫画、ストーリー、歴史、仮想

 

 

・あらすじ

199X年、低硫黄の大油田が開発されたインドネシアに日本資本が大挙進出、現地の混乱と荒廃を無視した利潤追求に対して排日運動・反政府運動が活発化する。不測の事態を回避するため、日本政府は何らかの防衛措置を取らざるを得ない状況に直面していた。そして国内では、在留邦人危機を機に自衛隊の海外派兵を目論む“戦争の犬たち”が暗躍し始める。

 


・収録話数

第1章 幕僚たちの夜

第2章 都会のハイエナ

第3章 戦争屋たち

第4章 ハンターキラー作戦前夜

第5章 コマンド・ハンターキラー

第6章 第一師団出動

第7章 朝の軍靴

第8章 陸上自衛隊化学学校

第9章 護桜会胎動

第10章 北富士演習

第11章 地下組織壊滅作戦

第12章 東京大停電

第13章 収穫の季節(かりいれのとき)

第14章 クーデター

第15章 放送局制圧

第16章 祭典のプログラム

最終章 徴兵復活

小説の劇画化にあたって

 


・初出

ヤングコミック、1975年

 

 

・刊行情報

軍靴の響き(SEBUNコミックス)

1998年1月20日

 


・原作者

半村良

 


・読了日

2017年8月31日

 


・読了媒体

軍靴の響き (SEBUNコミックス)

 


・感想メモ

劇画もそうだけど、登場人物が挨拶みたいな感じでセクハラしていて時代を感じる。

 

反日感情が高まる海外での利得を守るために、自衛隊が海外に出動→そのまま国内での存在感を高めていくという話。元々はオムニバス形式だった小説を漫画化に際して一本のストーリーにしたせいか、登場人物は次々と出てきて誰だか、どんな立場の人なのか分かりにくかったりもするけれど、自衛隊の発言力、権力が大きくなっていくという大筋のストーリーさえ分かっていればどんどん読んでいける。でも「あれこの人それからどうなったんだろう?」と思うところもある。

 

現実の自衛隊や海外派兵に対して警鐘を鳴らすためとか考えるのもいいし、最新作の「空母いぶき」と同じようにこんな世界になってしまったら怖いなと読むのでもしっかりと楽しめる。現実じゃ海外に対してこれだけ強硬的な外交を推し進めることはできないだろうし。(2017.08.31)