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若い芸術家の肖像 /ジェイムズ・ジョイス

・形式

小説、長篇

 

 

・あらすじ

アイルランドの首都ダブリンの中流家庭に生まれ、厳格なカトリックの教育を受けたスティーヴン・ディーダラスだが、大学へと進むにつれ、魂の自由と芸術への欲求は止みがたく、ひとりヨーロッパへ旅立つ…。ギリシャ神話の枠組みの下に、在来の教養小説・芸術家小説を止揚して、次作『ユリシーズ』に接続する半自伝的長編小説。

 


・初出

書き下ろし?

 


・読了日

2016年12月27日

 


・読了媒体

若い芸術家の肖像 (新潮文庫)

 


・感想メモ

1章は特に何もなく淡白に読み終えたけど、2章に入って急におもしろくなってきた。今回は最後まで読めそう。

 

 

2章読み終わったけど、主人公の内面、心理描写が抜群に良い。ラスコーリニコフを思い出す寂しさと孤独感。一気に読んでしまいたいけど、ちびちび読んでる。

 

 

3章が終わって4章に入ったけど、えぇ…罪を犯したという感覚が分かるようで分からない。文学というより神学じみてきた。

 

 

難しいように感じたのは神学やキリスト教の部分だけで、後は若く寂しく悩ましい少年の姿が強く印象に残った。議論の部分は庄司薫を難しくしたようでよかった。翻訳とキリスト教っていう海外翻訳小説の壁にまたぶつかった感じか。(2016.12.27)

 

 

のちの『ユリシーズ』でさらに顕著に表れるジョイスの言葉に対する感覚の鋭さと、文体に対するこだわりは既に本作でも見られ、とりわけ第1章でめんくらう読者は多いだろう。しかし、この文体の変化と多様が執筆者にとって励ましになることは間違いない。(2017.08.25)