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悪意の手記 /中村文則

・形式

小説、長篇

 

 

・あらすじ

私は人を殺した。そのことが私の人生にこれほどのものをもたらすとは知らずに……。死と悪をテーマに、現代の青年の心理を克明に描ききった衝撃の問題作。


至に至る病に冒されたものの、奇跡的に一命を取り留めた男。生きる意味を見出せず全ての生を憎悪し、その悪意に飲み込まれ、ついに親友を殺害してしまう。だが人殺しでありながらもそれを苦悩しない人間の屑として生きることを決意する―。人はなぜ人を殺してはいけないのか。罪を犯した人間に再生は許されるのか。若き芥川賞・大江健三郎賞受賞作家が究極のテーマに向き合った問題作。

 


・収録話数

全三部

 


・初出

新潮、2004年5月号

 


・読了日

2017年6月10日

 


・読了媒体

悪意の手記 (新潮文庫)

 


・感想メモ

読みながら、前二作と比べて小説の制御ができていないと感じていたが、そういう小説ではなかったし、また最後はしっかりとまとめられている印象があり驚いた。上手いとか下手だとかおもしろいとかつまらないとかそんなことはどうでもいいようだ。(2017.06.10)

 

目先のおもしろさよりも文学的な、なんとか文学を構築しようとする試み、それは手記という形で、やや古さを持ちながら、読者に伝えようとしていると感じた。(2017.08.24)